都留文科大学学報(第145号)
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 特に、コロナ禍で加速された「オンライン選考」の対策が課題となった。 もともと動画配信、Web説明会などオンライン化の流れはあったものの、その傾向は一気に高まった。昨年6月(就活ピーク時)のある調査によると40%以上の企業がオンラインで最終面接までを行っており、大手企業に限れば6割近い数字となっている。本学の学生にとっては交通費や時間のハンディ解消にはなったものの、企業理解、ネット環境、情報孤立など他学と共通の様々な課題が生じた。 リテラシーの面では、ホワイトボード機能を駆使しオンライン・グループディスカッション、グループワーク、使用されるツールもSkype、Teams、Meet、Messenger Rooms、Zoomなど、未知の領域に手探りで臨む就活となった。 対策として各種ツールへの対応、最新機材の導入など、情報センターや教務、若手職員など関係各所の力を総動員して新しい試みを行った。Web面接指導、動画選考対策、ハイブリッド方式(対面かオンラインどちらかを選択できる)のガイダンス、オンライン企業説明会など。ネット環境に不安のある学生のためには、教室や機材の貸し出しも行った。カウンセリングについては、産業界の変動の中で目標や夢を断念し、進路変更を余儀なくされる学生たちへの細心の対応も求められている。企業アドバイザー・副センター長山田 淳 面接対策として、Skypeを利用した面談時間内での個人面接対策をはじめ、複数の学生が同時参加できる面接対策講座を実施した。この講座は学生の孤立を防ぐことも目的としていた。同じ目標に向かって努力している仲間の存在を感じることで、合格に向けてモチベーションを高めることができ、学生同士悩みを共有する機会となった。緊急事態宣言解除後は、ほぼすべての受験先が対面式での面接試験実施となったため、対策希望の学生全員に応えるためにほぼ毎日、各種面接対策講座を実施した。 筆記対策としては、面談時間内での質問対応(数的処理や経済原論の途中計算の解説、問題集の解説の解説が大半)のほかに、Skypeを利用した勉強会を実施した。この勉強会も学生の孤立を防ぐことも目的としており、○×クイズ形式や、演習形式(メンバー全員が同じ問題を解き、最も早く解答できた学生がメンバーに解説をする)で実施した。また憲法と社会科学の○×クイズを配信し、学生とキャリア支援センターとの結びつきを実感できるようにした。対面式が可能となってからは、数的処理と経済学の講義を実施している。 試験日程や試験内容の大幅な変更を受け難しい対応を迫られたが、この経験は、地元に戻り受験している学生と来校できない卒業生のニーズに応えられていないという従前の課題を解決し、今後のより充実した学生支援を可能としたと感じている。公務員アドバイザー・副センター長梅澤 あゆみリモートと対面の併用で   より充実した支援の実現公務員オンライン選考企業37都留文科大学報 第145号

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