都留文科大学学報(第145号)
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旅立つことば都留に来てから4年が経ち、卒業の時期を迎えました。4年間という時間はとても長いものに感じますが、来たばかりでこの地のことが何も分からなければ、頼れるような人もいない不安な時期が昨日のことのように思い出されます。私はソフトテニス部に所属しており、3年次には主将として部活動を牽引していくという重要な役職を任されることとなりました。それまで集団の上に立つ経験はなかなかなかったので無事に責務を全うすることができるか非常に不安を感じたことを今でも覚えています。しかし頼れる先輩方やついてきてくれる後輩、そして何より頼れる同輩。多くの人たちに支えられながらもなんとか1年間勤めあげることができ、人とのつながりの大切さを身に染みて感じました。部活動をより良いものにしていくため時には本音でぶつかり合うこともありましたが、その日々があったからこそ本当に信頼できる仲間と出会えたと実感しています。この出会いや仲間との経験が私を精神的に大きく成長させてくれたと断言することができます。都留で得たこと、この地での出会いに感謝しながら次のステップへと進んでいきたい。4年間、本当にありがとうございました。 大学では沢山の出会いがありました。 1つは沢山の和歌との出会いです。講義やゼミの中で、三十一文字の中に詰め込まれた様々な古人の感情、古人の見た景色、古人の抱いた願いに出会うことができました。また、中世文学ゼミでは『百人一首宗祇抄』を通して和歌の調べ方から向き合い方まで丁寧に教えてくださいました。佐藤明浩先生、本当にありがとうございました。大好きな古典に、そして大好きな和歌に4年間向き合うことができ、とても幸せでした。 2つ目は競技かるたです。かるたに関しては全くの初心者だった私ですが楽しくて優しい先輩方、経験者の友人たちに一から教わり、大学選手権には3年連続で参加しました。静寂に包まれた畳の上で繰り広げられる刹那の戦いは、競技かるたでしか経験できないと思います。かるたサークルあまつかぜで、非常に充実した時間を過ごすことができました。 大学で出会った先生方、先輩、友人、後輩、そして今まで支えてくれた家族、和歌、競技かるたのおかげで、今の私があります。本当にありがとうございました。自分の「好き」に囲まれた都留文科大学での4年間は宝物です。 「君が形見と包みてぞゆく」人とのつながりあかずして別るる袖の白玉を初等教育学科4年沖 拓実国文学科4年後藤紗帆近江神宮での大学選手権部活の仲間と102021年3月10日(水)

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