ブックタイトルフィールド・ノート no.83 Dec.2014

ページ
6/48

このページは フィールド・ノート no.83 Dec.2014 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

フィールド・ノート no.83 Dec.2014

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

フィールド・ノート no.83 Dec.2014

no.83 Dec. 2014 6サークルで利用する機会も多く、頻繁に足を運んでいるうら山は、私の一番のフィールドだ。うぐいすホール手前にある入り口から奥に続く山道はたくさんの木々で覆われ、昼でも薄暗い。山に入ったことを知らせるようにすっと冷たくなる空気。道のわきには濃い黄色の花をつけるヤマブキや見上げるほど大きなクリの木が生えている。春はヤマブキを使って遊び、秋はクリ拾いをした。朽ちた木が道を塞いでいて、アスレチックのように下をくぐって通る一本道。倒れた木を見てみると小さな洞うろができていた。季節によって信じられないほど姿を変えるマムシグサに驚かされたり、ミズヒキに目が留まって秋の訪れを感じたり。うら山では季節ごとに生えてくる植物が出迎えてくれた。その場所で今年の9月から砂防工事が始まった。うら山入り口のすぐ横にある谷の木が切り倒され、もともとあった斜面が削られた。更地となったところには重機が入り、今まであった山のかたちや景色とは驚くほど変わっている。工事中の生きものたち10月中旬ごろ、私は野ネズミの観察のために頻繁に夜のうら山に入っていた。ある日、山道に入った途端頭上からがさっという音がした。立ち止まり、耳を澄ますと低くのどを鳴らしたようなムササビの鳴き声が辺りに響く。木々を見上げ、ようすをうかがっていると、樹上を動き回っているのか木の枝が揺れる音がしてきた。ちょうど繁殖の時期だからだろうか、数匹の鳴き声が重なって聞こえる。こんな道路のそば、しかも目の前で工事がおこなわれているところにムササ加藤萌香(初等教育学科2年)=文・写真廣瀬はづ紀(社会学科3年)=写真新しい視点を添えて工事前のうら山の風景。山道の両わきには、太陽の光を遮るほどたくさんの木が生えていた(2014.05.10)入学以来、何度も歩いてきたうら山。そこで今年大きな変化が起こった。このさき、うら山の生きものは、植物は、どうなるのだろうか。