ブックタイトルフィールド・ノート no.83 Dec.2014

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フィールド・ノート no.83 Dec.2014

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概要

フィールド・ノート no.83 Dec.2014

41店に積み重なっていくのだろう。カフェナチュラルリズムは私たちにヒーコさんの過去や今を教えてくれているようだった。何かよさを感じるからお客さんは訪れる。それはお店の雰囲気だったり、お茶の味だったり人それぞれだろう。けれど、お店にあるすべてのものはヒーコさんのこれまでの経験や今の気持ちがあって生まれたものだ。ナチュラルリズムをいいと思うこと。これはヒーコさんのこれまでや今も変わり続ける歩みに、よさを感じていることでもあったのだ。くり続けようとしたら、ヒーコさんの心が変化すると同時にお店も変化するのは当たり前であり、むしろ変わらないことのほうが不自然なようにさえ思えた。お店を夜に開くことが、以前働いていたカフェでの経験が元となっていたように、ヒーコさんの過去は、確かに今のお店へとつながっていた。今までしてきた経験のどれかが欠けても、まったく違ったことをしていても、今のナチュラルリズムにはなっていない。そして、これからする経験によってもお店は変わり続け、ヒーコさんの歴史がお不思議に思い目を凝らしてお店を見渡すと、この前来たときにはあった棚がなくなっていることに気がつく。代わりに以前まではなかった、点描で描かれた鮮やかな色のイラストが飾られていた。それから何度か足を運んだが、そのたびに何かがなくなったり、新しく置かれていたりした。ヒーコさんはお店について、気分やマイブームのようなものが反映されるとおっしゃる。それを聞いて、お店が来るたびに変わっているのにも納得した。自分の理想のお店をつり」。作業の手もつい止めてしまうほど落ち着く場所であり、それゆえにお店もなかなか形にならなかったのだ。完成までにかかった4年は、どれだけここがヒーコさんにとって心地よい場所かを示しているようだ。そして手を止めてしまったことを正直に言えてしまうヒーコさんの飾らない人柄に、人々がヒーコさんと話したくなる理由を見た気がした。来るたびに変わるお店あるとき、ナチュラルリズムで私は違和感を覚えた。何かが違う。