ブックタイトルフィールド・ノート no.82 Aug.2014

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フィールド・ノート no.82 Aug.2014

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フィールド・ノート no.82 Aug.2014

ほかにも、小さな花をつける野草に詳しく、うら山を歩いている途中で野草を見つけるとその名前を教えてくださる女性、山菜に興味をもつ女性。観察会に参加した大人たちは自分の興味のあるものを見つけて共有したり、突き詰めていったりすることを楽しんでいるようだった。子どもたちは大人たちと同様に自分が見つけたものを共有したいという思いもあるものの、大人たちとは少し違うようだ。うら山は子どもたちが知らないものばかりで、目新しいものを見つけようとさまざまなところに目を向ける。虫を見つけたと私のもとに来た男の子に連れられて行った場所は、みんなが歩いているコースから少しずれたところ。そこには植物の葉の上に小さな虫がいた。私はなんの昆虫か分からなかったが、ほかのスタッフに尋ねてみると、それはカミキリムシの仲間だった。プログラムで紹介されたもの以外にも興味を示し、いろいろなものを見つけたいという子どもならではの発見だろう。***私はうら山などを歩くとき、先生から説明を受けたものに驚いたり感動したりしても、ほかのものを気にする余裕はなかった。だから、自然観察会もプログラム通り、自分たちが説明するもののなかでみんなが楽しむのだと思い込んでいたのかもしれない。だけどうら山にあるものすべてが説明されるわけではなく、知らないものもたくさんある。植物について少し詳しくなっても、自然のなかには昆虫や動物もいる。誰かが興味をもって、それについて知っている人から私も教えてもらう。ドドメという言葉や、昆虫、野草などは私が一人でうら山を歩いても知りえなかったことだろう。自然観察会は、ほかの人の自然の見かたを知ることができ、知らなかった自然について学ぶことができる。そこから自分が興味をもったものを調べ、積み重ねていく。それは、違う視点があるからこそ気づけた自然観察会の醍醐味だ。左:マムシグサの花右:マムシグサの実。オスからメスに変化し、実をつける上:クワの実。昔は、熟したクワの実を使って染色をおこなっていたこともあるそうだ