ブックタイトルフィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

no. 81 Jun. 2014 36に納得もする。おふたりの優しげな人柄もあるだろうけれど、長年の付き合いがあるからこそ醸し出される雰囲気なのかもしれない。本来の無尽 「昔自体の、本来の無尽ていう形がなくなっちゃってますんで」まず、相川さんがそう切り出した。さらにこう続ける。「40から50年くらい前の親が無尽っちゅうのを、本来の無尽ていうのをやってたんですよ」 相川さんのおっしゃる「本来の無尽」とは、定期的に集まる人たちが、一定額を出しあってお金が欲しい人に渡すというものだ。お金が欲しい人は、その人たちどうしで誰が今回お金を貰うかを決める競りをやるのだ。競る内容は、今後集まるごとに自分は一定額に幾らの利息をつけて払い続けるかというもの。お金が欲しいと言った人たちのなかで、一番高い利息をつけて今後払うと言った人が、そのとき集めたお金を貰う。貰った人はそれ以降、無尽でお金を集めるたびに、無尽の一定額にその競り落としたときに言った利息分を足して払い続ける。 相川さんや渡邉さんは今そのように競ることはしない。だから相川さんたちのなかでの「本来」とはその競りをおこなっていたときの無尽の形をいうのだろう。 では、相川さんたちの無尽とは何なのかというと、目的は飲み会なのだそうだ。仲間と飲んで食べて、ただただ和気藹あ いあい々とする。定期的に集まっては楽しいひとときを気の合う仲間と過ごす。それも何十年もだ。おふたりの楽しそうな掛け合いを見ていると、無尽のときのようすが目に浮かぶようだ。楽しくない訳がないと心のなかで頷く。何となくの発足  「三吉会」は二十代のときに立ち上げたという。私も無尽をつくろうという気持ちが湧き立ってもおかしくない年齢だということだ。どういうきっかけで相川さんたちは無尽を立ち上げたのだろう。返ってきた答えはあまりにもあっけなく、拍子抜けするものだった。つくった理由は、「何となく」だというのだ。渡邉さんがおっしゃる。「やろうかって気合いを入れてとかじゃなく何となくっちゅう感じで。昔は違ったんだろうな」昔は違ったという言葉になるほどと思った。相川さんたちの言う本来の無尽のときは、金融機関としての形が主だった。お金が関わるのだから軽い気持ちではつくれないだろう。しかし今は長年の友人たちと飲み交わすことに重きが置かれている。信頼関係のある人たちとのあいだに粛々とした堅苦しいやり取りがあると言うほうが、むしろ違和感のあるものなのかもしれない。 そしてその「何となく」で立ち上げられるメンバーが集まる一番高い利息をつけると言った人がお金を貰う?競り無尽の流れ?その回でお金が欲しい人で競りをやる(紙に金額を書いて競ることも)自分は今後○○円の利息をつけます自分は○○円自分は○○円