ブックタイトルフィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

no. 81 Jun. 2014 26食べごろのワラビは茎が太く、葉は開いていない。折るときのポキッという音が気持ちいいらと、「杉す ぎもとかなえ本かな江」さんというかたを紹介してくださった。そこでさっそく杉本さんにお会いすることにした。 お宅にお邪魔すると、こたつに招かれる。温かい緑茶とお手製のよもぎ餅を出してくださった。目の前の山菜を使ったお菓子を見て、山菜を日ごろから当たり前に取り入れていらっしゃるかたなのだなと思う。四季折々の山菜を生活に取り入れて暮らしているかたって素敵だなと感じる。その後も、さまざまなお手製のお菓子を食べさせていただいた。 美味しいお菓子をいただきつつ、ワラビについてうかがう。そこで初めてアク抜きをしなければ食べられないことを知った。また炊き込みご飯にして食べると美味しいと教えてくださり、具の内容までていねいに話してくださった。変化する季節にもう一度 お話を聞いた後日、再び勝山城跡へ。前回、ワラビを見つけた山頂付近まで行く。標高が上がるにつれ、空気がひんやりとしてくる。日陰は寒いくらいだ。たどり着くと、前に来たときよりも植物が生い茂っていた。以前は見られなかったアザミが顔を出している。ところどころ、薄黄緑色の草のなかに濃いピンクの花がアクセントのように咲いているからすぐに見つけられた。ときおり吹く風に身をまかせてゆれる草木はとても気持ちがよさそうだ。小高い山の上で風を受けながら伸びていく植物がうらやましい。 そんなことを思いつつ、ワラビを探す。一カ所に密集して生えているわけではないので、最初のうちはなかなか見つけられない。でも、それが宝探しのようで面白い。どこに生えているかわからない偶然の出会いが、山菜採りの楽しみでもある。時間が経つにつれ、ワラビに目が慣れるとでもいうのだろうか、簡単に見つけることができるようになってきた。目の前のワラビだけでなく、少し離れたところに生えているものも見つけられるようになった。 摘んでいる最中、先のないワラビを見つけた。自分以外にもここでワラビを摘んだひとがいるのだとわかる。先を越されたことに、ちょっと悔しくなった。一時間ほど摘むと片手にワラビのブーケができていた。調理する前の一手間  その日の夜、アク抜き(※)に挑戦した。灰を使うことでアクが抜けるなんて想像もつかなかった。ワラビにはアクが含まれていアザミ。刺があるので触れるさいには注意が必要だ