ブックタイトルフィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

25ワラビの生長生えたてのワラビ4月の初めに山頂近くで発見。5㎝ほどの高さしかない食べごろのワラビ30㎝ほどの高さ。茎が太い立派なものが見つかると嬉しいその後のワラビ50㎝ほどの高さ。葉が大きくなると固く、食用には向かない 一つひとつの植物に注目する。隣に生えているものと、色やかたちを比べたり、触ってみたり。ていねいに観察していると、それぞれの違いが見えてくる。特徴を捉えることができるようになると、探すことは一気に面白くなった。茎が四角くなっていたり、葉のつきかたが違ったりと、新しい発見に心がはずむ。私の目の前に現れるさまざまな植物たち。途中、「これ、確か本に載っていた気がする」と思い、特徴を照らし合わせてみる。すると、とても似ているのだけれど、一致しない特徴があったり、写真と比べてみると完全に同じとは言えないものも多くあったりした。びしっとこれだと言えないのはもどかしい。 山頂付近まで行ったとき、急な斜面にひときわ個性的な植物を見つけた。すらっとまっすぐに伸びている、透明感のある黄緑色の茎。その先にはくるんと丸まったコーヒー豆のようなかたちの芽がついている。それに、遠目からでもしっかりとわかるような茶色い毛が生えていた。これはもしかして、「ワラビ」ではないか、と思いすぐさま本で確認する。そうすると、4?5月という生息時期や、日当りのいい草原という生息地は合っている。さらに本の記述と同じように茎が白みがかり、触ると粉がついたように指先が白くなった。けれど、記載されている写真とは違うところがある。ギザギザとした葉がついているのだ。ワラビに限りなく近い、けれど本当にワラビなのかわからない。持参した本だけでははっきりと確証が持てなかった。 帰宅後、山に持っていった本とは別の図鑑で調べてみた。すると、記載されている写真には、私が発見したものと同じ姿のワラビが載っているではないか。ギザギザの葉は、新芽の丸まった部分が生長して開いた姿だったのだ。そこでやっと、自分が「ワラビ」を見つけることができたのだと実感した。名前は前から知っていたけれど、実物は初めて見る。しかも自分の力で見つけたとなると、うれしさはひとしおだ。摘んだあとの疑問 見つけることができたはいいが、どうやって食べよう。本を見て食べかたを知るよりも、この食べかたは美味しいと、作ったことがあるひとに直接聞きたい。そう思った私は、知り合いに山菜に詳しいかたを尋ねた。それな