ブックタイトルフィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

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フィールド・ノート no.81 Jun.2014

no. 81 Jun. 2014 24自分で摘むことで見える景色桜のしたで この勝山城跡では山菜が採れるのだと知ると、いてもたってもいられなかった。以前から、自分で探し、採って食べるということに憧れがあった。だから、今回山菜の存在を知って、自分も採りたいという思いに駆られた。青空のした、薄紅色の桜が満開に近づく姿をひとしきり堪能したのち、山菜を探しに出る。 私はどこにどんな山菜が生えているのか全然知らなかった。けれど、きっと道のわきや山の斜面などに生えているのだろうと予想し、探してみる。植物をなるべく踏まないよう注意して、草むらに入っていく。しかし、いくら探しても山菜らしき植物は見つからない。あの女性にもっとよく聞けばよかったと少し後悔しながらその後も一時間ほど探したが、見つけることはできなかった。結局その日は山菜を摘むことができないまま山を降りた。確証を持つために  後日、今度は山菜についての本を片手に勝山城跡に登った。前回はあの女性が持っていた山菜はこんな感じの植物ではないか、というあまりにも大まかな感覚で探していた。その反省を活かし、前日のうちに、今の時期どんな山菜が採れるかを調べておく。前回行ったときの山のようすを思い浮かべ、だいたいの場所に目星もつけておいた。 今度こそ見つけるぞ、と意気込んだはいいものの、いざ探してみるとどの植物も同じようにしか見えない。立って探すと、目線が高くなって、植物の特徴が見えにくい。そのため、地面に這いつくばるように上体を低くして探すことにした。4月の上旬、勝山城跡の桜が七分咲きになりはじめたころ。私は友人と、花見をしようと山頂までの道を歩いていた。すれ違いざまに一人の女性と交わした、何気ない会話。そこから女性がこの山で山菜を採ったことを知った。加藤萌香(初等教育学科2年)=文・写真廣瀬はづ紀(社会学科3年)=写真